ますます日本人とご飯の関係
2007年 10月 26日
稲の最初の形は、米粒なんです。
稲を栽培するためにまず、元になる「種もみ」と呼ばれる米を用意して、
それを苗として生長させたものを、田んぼに植えることで栽培が始まるのです。
(詳しい話は、「稲の生長」をご覧ください)
「稲の種」って・・・
この「稲の種」というのは温度や湿気などに弱く、
日本のような高温多湿な気候では、1年~1年半しか寿命が無いんです。
ですから種(=品種とも言い換えられますが)を保存し続けるためには
毎年毎年植えつなぐことで新しい種を作り続けなければならないのです。
(専門用語で種子更新といいます)
種の保存・・・
しかし毎年種のために栽培し続けるのも大変ですし、新しい品種の研究にはもっと安定した種の保存が必要になりました。
そこで、どうやったら種を長期にわたって保存できるかという研究が始まりました。
上に書いたように「稲の種」というのは高温多湿な環境には弱いことから
温度を低く保ったり、乾燥の度合いを高めていくことで長期間保存できることがわかったのです。
例えば、種の水分含有量を6%にして、貯蔵温度を20度に保つと、
なんと43年も保存することが出来るという結果が出ているんです。
さらに氷点下0度にまで下げると、発芽力が1000年も保てるという研究結果も出ているんです。
種の銀行・・・?
これだけの保存が出来ることがわかって、新しい品種の開発はますます進むことになりました。現在種を「植物遺伝資源」として保存している施設「ジーンバンク」には
12000点以上の種が保存されています。
日本で栽培されている品種が1000ほどですから、12倍以上の種類を保存して新しい品種改良の研究に役立てられています。
最新の米って
特に最近ではバイオテクノロジー技術を稲の品種改良にも活用されていて、
外部からの病気や害虫、天候の急激な変化にも耐える強い品種の開発のほか、
私たちの健康にも役立つような品種の開発にも生かされています。
例えば・・・
コエンザイムQ10を含んだ、疲労回復米 や 花粉症の症状を緩和させる米 など
もうすぐ実用化されそうなものもあるんです。
お米というのは最新技術と組み合わせることで、まだまだ進歩する可能性の高い作物なんです。もともと私たちの生活に欠かせない栄養素を多く含んでいるものですから、もっと色々な活用法が見つかるかもしれません。
