「お米」と「サラブレット」
2007年 12月 10日
皆さんの中で、競馬に興味があるという方も多いでしょう。
人馬一体となってターフを駆け抜ける姿は、
馬券というギャンブルなど関係なく、一種のスポーツとして
時に私たちに感動的なドラマを与えてくれますよね。
さて、競走馬(=サラブレッド)は血統の結晶などと称されます。
歴代の強豪馬たちが築き上げた歴史のほかに、彼らが引退後に繁殖(交配)を行い、その子孫がまた新たな歴史を築き上げてきたのです。
競馬をよくご覧になる方はお分かりでしょうが、
競馬新聞などを見ますと必ず「父名」「母名」「母の父名」などが載っていますね。
その馬の父親や母親がどんな馬だったか(どんな距離で強かったか、芝やダート(砂)のどちらで強かったか とか)を見て、馬券を買う参考にするんです。
確かに馬の特徴というのは遺伝によって継承されることが多いのではありますが、
生き物である以上、そこに絶対というのは無いのです。そこがまた難しい・・・
さて話は本題に入りますが、
お米も、競走馬に似て、交配の積み重ねで今のおいしい米(品種)が形成して行っているのです。
もともと
「コシヒカリ」というのも「農林22号」と「農林1号」というのを交配させて誕生した品種で、
「ひとめぼれ」は「コシヒカリ」と「初星」という銘柄を交配させたものなのです。
言わば、「ひとめぼれ」と「コシヒカリ」は親子のような関係なんですね。
競馬の世界ではよく「産駒」という言葉が出ます。これは父親が同じ競走馬のグループを指していて、
「サンデーサイレンス産駒」というのは「サンデーサイレンス」を父に持つ競走馬のグループを指します。
それをお米の世界に当てはめると、
「コシヒカリ産駒」は「あきたこまち」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」などがそれにあたるのです。
他には
「あきたこまち産駒」は「はえぬき」「ほほほの穂」
「ひとめぼれ産駒」は「ふさおとめ」「まなむすめ」といった感じです。
そう考えてみると、現在皆さんに良く知られている品種というのは、
「コシヒカリ」を源にしているのが多いようですね。
さてお米の新しい品種を開発するには、10年ほどかかると言われているんですが、
それは、交配したては遺伝的に不安定になるので、交配を重ねることで安定感が出て、
掛け合わせた両品種の特性が生かされた新しい品種が生まれるんです。
お米も競走馬同様、なかなか上手くはいかないようですね。
お米も競走馬も遺伝の積み重ねでより良いものを生み出す点では良く似ています。
それぞれの系図を調べてみると、奥の深さがわかって面白いですよ。
(ちなみに、お米の世界で「産駒」という言葉は本来使いませんので、あしからず)
