日本の銘柄シリーズ ②
2008年 03月 21日
~各県の独自銘柄~
日本の銘柄がつけられた由来から米を見つめていく、この企画。
第2回は、各県独自で育成収穫されている、いわば「オリジナルブランド」の
由来などを、テーマ別でご紹介していきましょう。
まず1つ目のテーマは、「夢」。
前回の中でも書きましたが、新しい米の品種を研究開発していくのは大変な年月と
それに対する大きな期待が込められます。
そんな新しい品種には、その期待からか「夢(ゆめ)」という名前がつけられている
ものが多くあります。
例えば、佐賀県で栽培されている「夢しずく」は
佐賀の新しい品種としての期待を込めた「夢」と、朝露に濡れる稲の新鮮なイメージから
「しずく」とつけられたそうです。
お隣の福岡県で栽培されている「夢つくし」は、
期待を込めた「夢」に、福岡県地方の昔の呼び方「筑紫」をあわせたものです。
茨城県の「ゆめひたち」も同じような名前の付け方です。
他には北海道の「ほしのゆめ」や石川県の「ゆめみづほ」など親しみやすいネーミングが
あります。
同じ意味合いで「ロマン」とつけられた銘柄もあります。
青森県の「つがるロマン」や広島県の「あきろまん」も前述のように地域名を加えて
その産地の大きな期待が名前に込められています。
続いてのテーマは「愛情」。
新しい品種を世に出す上で、手塩に掛けた愛情込めた品種であるところからや、
その品種の親に当たる銘柄名からつけられたパターン、
食べていただく皆さんに親しみを持ってもらうために優しいネーミングになったものなど
その言葉に「愛情」を意味したものがつけられることも多いようです。
例えば、秋田県の「めんこいな」は、「かわいらしい」という意味の言葉を用いて
皆さんにかわいがってもらいたいと言う思いが込められています。
食卓が明るくあって欲しいという思いが込められた、三重県の「みえのえみ」。
もともと有名な銘柄から産まれた新しい品種でいうと、
「ひとめぼれ」から産まれた、宮城県の「まなむすめ」
「キヌヒカリ」から産まれた、島根県の「きぬむすめ」のように
次の世代への期待が込められて「むすめ」とつけられた銘柄もあります。
両親の名前からつけられた銘柄で言うと、全国的にも有名な宮城県の「ササニシキ」。
「ササシグレ」と「ハツニシキ」という両親の名前をとって付けられました。
最後のテーマは、「地域」。
その地域それぞれに独自色を出したネーミングがつけられていますが、
その中に地域名を加えたものは、多くあります。
北から順に紹介すると、
青森の「むつほまれ」(旧名の陸奥から)「つがるロマン」(津軽から)
岩手の「いわてっこ」
栃木の「なすひかり」(那須)
茨城の「ゆめひたち」(旧名の常陸から)
千葉の「ふさおとめ」(房総の、房から)
埼玉の「彩のかがやき」(彩の国の、彩から)
福井の「ハナエチゼン」(旧名の越前から)
石川の「能登ひかり」(能登地方から)
広島の「あきろまん」(旧名の安芸から)
福岡の「夢つくし」(旧名の筑紫から)
熊本の「森のくまさん」(熊本の、熊をとって)
鹿児島の「はなさつま」(旧名の薩摩から)
と、一部ながらもこれだけの銘柄があります。
これだけ銘柄が色々あるということは、各地で様々な研究がされているということの
証明になりますね。
さて、各地には様々な銘柄があり、各地の農家の思いを一身に背負って
皆さんの食卓へと届けられているわけです。
それぞれが地域独自のブランドから全国的なメジャーブランドへと飛躍をという
期待の込められたネーミングばかりです。
